何か書こう

考えるための日記

どうして女の人は男の人の浮気を許さないのか考えた

よく女の人は何十年前の浮気も覚えていて、持ち出すといい、執念深いようにいわれるが、その原因はなんなのだろうか。

 

私は、それはやはり女の人にとって人生がフェアでないからだと思った。

 

最近まで日本は本当にそういうところがだめだった。

 

まず、女の子の教育はながらく軽視されてきた。女子教育といえば、良妻賢母を目指していたものがほとんどだった。同じ家に男の子と女の子がいたら、男の子の教育が優先された。特に進歩的でない家庭では、完全に男女平等というのはほぼなかった。また、学校教育においても女子に対しては、そこまで期待しないというのは暗黙の了解であった。最近になり、それは随分と改善されたが、少し前までの日本においては口には出されなくても当たり前のことであった。

 

大学進学率も圧倒的に男子が高かったし、大学のなかでも名門校への進学率は圧倒的に男子が高かった。そういう教育環境かつ社会の空気であった。

 

就職においても男女は区別というなのもとに差別が歴然と行われてきた。家族を養えるだけの給与をえる機会は女性には圧倒的に少なかった。また、結婚し子供を産み育てることが女性の幸せであると、そういうことを言う人が多かったし、そういう洗脳が社会全体で行われていた。

 

そのせいで、少しぐらい技能があったとしても家族を十分に養えるほどの生活力をもたない女性が多かったし、女性ひとりで生きていくことへの風当たりは厳しかった。

そのことをよくわかっている女性たちにとって、理不尽なことがあったとしても耐えること以外に生きるすべはなかった。

 

そんな中での夫からの裏切りは、女性たちにとってもちろん許されることではなかったであろう。

 

もし、彼女たちに幼少期から教育の機会が真に平等に与えられ、社会においても職業をもつことの重要性が認識され、就職における機会が平等に与えられていたとしたら、彼女たちはさまざまな人生における選択肢をもつことができたはずだ。

 

昔から、浮気とか、不倫に対する是非が語られたりするが、その前提として、男女平等の教育と職業の機会が与えられていることが必要だ。

 

そうでなければ、ただの弱いものいじめだ。