何か書こう

考えるための日記

子育ても教科にしてほしい!

少年犯罪がなくならない。そして、そのたびに、母親がどんな育児をしていたかが必ずクローズアップされる。犯罪者になったりしなくても、被害者になってもどういう家庭だったか、母親に落ち度はなかったかなどいざというときには、母親に対する世間の目はとても厳しい。

 

重大事件の当事者ではなくても、子供がやんちゃだったり、引きこもりだったり、何か問題があるとあそこのお母さんはと、必ず世間でやり玉にあがる。しかも、ちょっとやんちゃな子供や引きこもっている子、登校拒否の子は結構多い。普通の子がいきなりそうなったりする。

 

母親の育児の仕方が悪いとかいわれたりするが、育児ってやってみると本当に難しい。子供の世話もそうだし、お金もやりくりしなきゃいけないし、子供のまわりの世界の人たちともつきあわなきゃいけないし。それをすべて、うまくやれる人ももちろんいるだろう。でも、そういったもろもろのことを上手くやるのもひとつの才能で、なかにはすごい苦手な人もいる。しかも、最初からうまくなんてできない人が多いから、ときに大きな失敗もあるだろう。そういう必要なときにも、なかなか適格なアドバイスをしてくれる相談相手が全ての母親にいるわけではない。そのうえ、子育てはときに取り返しのつかない失敗を招く。

 

子育ては本当に難しい。育児書が完全に役に立つなんてことは全くないし、思ったより体力も気力も必要とする。やってみて、本当にわかることだらけで、体験しなければ、その大変さたるや絶対に理解できない。

 

しかし、それでも、子育ても学校で勉強しておいたほうがよいと思う。子供を育てるというのは、マニュアル通りにもいかないし、子供一人一人、家庭によっても異なることも多い。実際にやってみる大変さは想像以上だ。でもたいへんだからこそ、事前にその大変さも含め、なんらかの一般論としてでも、勉強しておく価値はあると思う。

 

子育てというのがどういうもので、どういうふうに育てていくのか、困ったときにどうすればいいのか、周りの人たちとどうつきあっていくのかなど、少しでも学んでおくことによって、少しでも心の準備ができるのではないか。

 

今は男女ともに社会にでて働こうというのが世の中の流れである。子供がどういう過程を得て、成長していくのか、何か問題が起こった時にどう乗り越えていくのか、親として何をすべきなのか、みんなが少しでも知っておいて損なことはない。

 

たとえ、子供をもたなくても、ある程度知識があることによって、子育てに対する理解の得られる部分がでてくるとすれば、社会全体で子供を守っていくことの一助になるように思う。