どうしてエイリアンが地球にこないのか
テレビ白熱教室でニューヨーク市立大学のカク教授による超弦理論の講義を聞いた。
とてもわかりやすく、宇宙物理学の話をされている。
地球のような惑星は銀河には約10億個はあるらしい。もちろん、知的生命体が存在する可能性も極めて高い。
しかし、どうして彼らは地球にやってこないのか。
その理由を教授は、面白く説明していた。メリットが彼らにないから。
我々よりもずっと高度な文明をもつ彼らからは我々と交流することによるメリットがない。我々が道を歩いているときに蟻塚をみつけたところで、原子力を提供するから、女王アリに会わせてくれというだろうか。確かに。
我々の地球は50億年後に死ぬそうだ。
宇宙は数兆年後、絶対0度となり、冷え切るそうだ。それまでに我々は高度な文明を発達させて、宇宙の外に逃げる。
宇宙のすべてのものが原子でできているといわれていたのは、間違いであったことがわかっていて、ほとんどが暗黒エネルギーと暗黒物質というものでできているらしい。
いろいろなことがすごい頭のいい人たちのおかげでわかっていく。
もしかしたら、本当に宇宙の外に出られるぐらい、銀河全体を軽く旅行できる時代がくるのかもしれない。
あと100年ぐらいで、人類は地球の気候をかえられるぐらいのエネルギーを支配できるようになるだろうといわれているそうだ。
壮大な研究であるが、今は地球のエネルギーや資源をどんどん浪費して生きているので、そこから転換できる文明を手にすることができれば、地球の美しいものをそのまま残していくこともできるのかもしれない。
宇宙の話というのはとてもスケールが大きくて、夢があって楽しい。
毎日の生活のなかで、悩んでいることや困っていると思っていることが点以下のことに思えてくるから不思議だ。
物理学というと、とてもむずかしくて、とっつきにくいように思えるけれども、わかりやすく説明してもらうととても楽しいところのある学問だ。
今までの宇宙のこと、今起こっていること、そして、これから先どこにむかうのか。
そこには、どうすればタイムマシンができるのか、宇宙のすべてのものは何でできているか。
まるで映画のなかのようだ。
毎晩眺めることのできる夜空からいろいろな研究がはじまり科学が発達してきたことを思うと、時々は星空をながめていろいろなことに思いを馳せてみることによって、発見されることもあるかもしれない。