何か書こう

考えるための日記

塀のなかの暮らし

殺人などの重罪を犯した人を収容する刑務所を取材した様子をテレビで見た。

 

無期懲役というのが、本当に今は終身刑の様相をなし、生涯を刑務所で過ごす人がたくさんいること。

 

でも、たくさんの人がもう一度社会復帰することを望んでいること。

 

取材のなかで、インタビューに答えていた方々はみんな自分の犯した罪を後悔し、深く反省しているようにみえた。

 

もちろん、被害者の遺族の方からすれば、社会復帰などとんでもないことで、生きていることさえ納得のいかないことであろう。

 

でも、インタビューをみている限りでは、どうしてこんなに反省をしたり、後悔したり、毎日一生懸命働いたりできる人が、そんな罪を犯したのだろうかと考えてしまった。

 

もしかしたら、刑務所で行われているような規則的で健康的な生活が、更生にものすごく役立っているのだろうか。

毎日、決まった時間に起きて、寝て、食事も決まった時間にヘルシーなちゃんとした食事をとっていたら、そしてちゃんとした仕事があったら、人間というのは道を踏み外したりしないものなのか。

 

もしそうだとしたら、今 ただ貧困というだけでなく、虐待などひどい環境で成育されている子供たちや、生活がおかしくなっている大人の人たちの生活を金銭面でだけでなく、全面的にサポートできるようなシステムがあれば 防げる犯罪もあるのではないか。

 

被害者の方やその家族の方々の心に寄り添うこともとても大切なことであるが、何よりも大切なのは、加害者も被害者も出さないことだ。

 

そのためにも子供が育っていく環境を整えることはすごく大切なことなのだろうと思う。