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考えるための日記

私立医学部の授業料が高すぎる

近年医学部への進学人気がとても高まっていることもあり、国公立大学のみならず、私立大学の医学部ものきなみ難化している。

 

国公立の医学部はどこもものすごい難関となり、地方の医学部でも、東大や京大に入るのとさして変わらないレベルになっている。

 

もちろん、学力試験による選抜はとてもわかりやすく、高得点をとったものが合格できるので、その点においては非常にクリアな選考基準だし、フェアな選抜方法だなと思う。

 

その選抜方法や筆記試験について、いろいろな意見はもちろんあるが、である。

 

試験が難化すればするほど、小中高と公立で育った生徒にとっては難しい試験となる。教育における格差は広がりつつあり、これからもなくなるということはないので、ある程度どちらの家庭で育ったかということで有利不利は生じる。

しかし、極端に格差がありすぎるのが、私立大学の医学部における授業料の高さをその原因とする医師へのなりやすさに対する格差だと思う。

国公立大学が難しすぎるため、何度か挑戦しても合格できなかったときに、他の学部であれば、合格した私立大学に入学するというのはよくあることだ。

それが、医学部の場合は卒業までに3000万円以上かかるところもざらであるために、一般のサラリーマン家庭では私学には進学させることができない。

現実の問題として、非常に割合としては限られた家庭である医師の家庭や資産家の家庭の子供のみ与えられたコースということになる。

もちろん、政治家や芸能人など親のあとをついでということはよくあることだが、公共性の高い職業であることを考えると、極端すぎるのではないか。

 

医師という職業は子供たちにとっての人気職業でもあり、人の命にかかわるとても大切な仕事だ。しかも国会議員や芸能人と違って、ある程度身近な職業である。

 

金銭的なハードルが下がれば、もっと医師を目指す子供が医師以外の家庭からも増え、結果として医療全体のサービスの向上にもつながるのではと思う。