何か書こう

考えるための日記

大阪都構想とか理解できないのはしょうがない

関西人の友人たちの分析で、都構想が理解できないのは、ちゃんと読んだりして、勉強していないんじゃないか、という声が多数あった。まさか1軒1軒まわってもらって、社会の基本から順番に解説して勉強させてもらうとでもいうのかと。街頭インタビューをみた私の友人たち、もっとも政治経済に普段興味がなくて美容関係に人生のエネルギーの多くを注いできた人たちもいれてでさえ、西区という名前が消えるのはいやだから反対しました。家族にたのまれたから、とかわけのわからない街頭インタビューに激怒していた。

あほか、と。私に選挙権があったらちゃんと勉強して考えると。

理解できるかどうかはやる気の問題だと私もある程度は思う。

私のまわりでは、子育て中のママやそれこそそんなに政治には興味がないというタイプもいっぱいいるが、みんな自分にこういう感じの選挙権があったらもっと自分からいろいろ読んで勉強して考えるといっていた。もちろん、いっているだけかもしれないが。

 

でも、確かにこの時代、勉強しようと思えばいくらでも機会はありそうだ。あちこちで演説したり、勉強会をしていたわけだから、わからないことは質問しにいけばいいだけだし、ネットやいろんな本とか読んで勉強することもできたはずだ。結局のところそこまで自分の問題として真剣に取り組んでいないということなのかもしれない。そもそも学校でも、与えられた課題に取り組むことはあっても、自分で本を買ったり、聞いたり読んだりして理解しようということはあまり習ってこなかったから、大人になってやれといわれても無理がある気もする。

 

しかも、不人気教科である政治経済。全員がまじめに取り組むということはまずあり得ないし、内容的にも普段からなじみのある話ではないので、理解していない人が多いのもわかる気がする。

今回反対に入れた人も賛成に入れた人もしっかり勉強して完璧に理解して、自分の意見をしっかり持って投票したなんて人、どれだけいるのかあやしいはずだ。

 

そもそも、政治に興味がある人が世の中には少ない。たぶんどこのお店がおいしいとかのほうがみんなよっぽどすきだし、身近だ。日常の会話でも普通、特に子育て中のお母さんたちにおいては、政治経済の話がでてくることはまずない。

夕張市のように破たんするといわれても、破たんしてから考えようと思う人も実はたくさんいるかもしれないし実際に起きそうな気がしないのも普通かもしれない。

そういうことが起きないように議員を選んでいるのだし。

 

 

でも、せっかく投票権があるのだから、やはりわからないで、毎回投票するとか投票しないとかになるのは、もったいない。

 

しかし、普通の人が大阪都構想の内容を完璧に理解するのはハードルが高すぎるし、普段行われている行政に対しても本当にいいかどうかを判断するものさしなど持ち合わせてはいないものだ。

 

お医者さんが病気を専門用語を使わずにできるだけわかりやすく説明するのとおんなじで、どうすれば、みんなが政治に興味を持ってくれるかとか、理解できるかとかを考えて、めちゃめちゃわかりやすく説明してくれる人がもっと必要だ。

今まで、たいていのえらい先生の話はある程度知識のある人しかわからないもの、読みたくもないものを書いているだけが多かった。

 

でも、実は理解できるものならしたいと思っている人ぐらいには、めちゃめちゃわかりやすく説明できる人を紹介してもらいたい。

 

今回の住民投票が残した課題は、住民投票をしたことによってみえてきたものもあると思う。

政治のことをわかる人が増えていけば、また地方の状況もどんどんよくなっていくのだろうと思う。